各国の商標制度概要(EU・米国)

欧州連合 (EU)

EUでの商標登録費用

1商標1区分の場合の、出願から登録までの現地費用は130,000円程度です。

※現地費用のみであり、国内代理人を通した場合の費用は含まれません。為替レートは€ 1=130円を想定しています。出願から登録まで問題なく進んだ場合の費用であり、拒絶等の中間アクションや第三者からの警告や異議申立等が発生した場合の費用は含まれておりません。

EU加盟国(27ヶ国)

アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルクの27ヶ国です。非加盟国は、スイス、ノルウェー、アイスランド、英国(2020年1月離脱)、旧ユーゴスラビア諸国の一部です。

欧州連合商標 (EUTM) の特色

「オールオアナッシング」:加盟国のうちの数か国のみを限定して指定することはできません。EUTMによる場合は常に27ヶ国全域をカバーした出願・登録となります。また、相対的拒絶理由(先行商標の存在)について審査は行われません。相対的拒絶理由については、先行権利者からの異議申立があった場合にのみ審査されます。したがって、EUで商標登録できたとしても、商標を実際に使用する際には、先行権利者の有無について使用予定国で調査することが必要です。

英国のEU離脱について

英国は2020年1月31日にEUを離脱しましたが、 2020年2月1日から2020年12月31日まで移行期間が設けられており、移行期間中は英国はEUTM制度の一部のままであり、依然EUTMは英国に及ぶことになります。移行期間後は、移行期間終了時にEU登録を有する権利者に同等の英国登録が付与され、EU出願が係属中の場合は、出願人は9カ月以内に英国出願することにより、EU出願の出願日を維持できます。

米国

米国での商標登録費用

1商標1区分の場合の、出願から登録までの現地費用は150,000円程度です。

※現地費用のみであり、国内代理人を通した場合の費用は含まれません。為替レートはUS$1=110円を想定しています。米国では出願ベースがいくつかあり、どれを選ぶかにより費用に幅が出てきます。米国は必ずと言っていいほど局指令等の中間アクションがありますので、アクション対応1回50,000~100,000円がさらにかかる可能性が高いです。

米国での商標登録と使用主義

米国商標法の基本的な考え方は「使用主義」であり、商標の使用(商標を付した商品を販売する等)がなければ完全な権利は発生しません。日本登録をベースにすれば米国での商標使用がなくとも米国で登録できますが、完全な商標権が発生しているとはいえません。ただ、登録しておけば、同一・類似商標の後願を一応ブロックできるという利益はあります。もっとも、使用していない商標は取消請求を受ける可能性もあります。

米国出願の際の出願ベース

出願の際、米国で既にその商標を使用しているかどうか、その商標が日本で既に登録されているかどうか、などの状況により、出願ベースを選ぶことができます。①実際使用ベース、②使用意思ベース、③本国登録ベース、④優先権ベース、の4つがあり、2つのベースを同時に使うこともできます(たとえば②と③)。②は米国で使用が開始されないと米国で登録に進まないこと、④は優先権の基礎となる日本出願が登録に進まないと米国でも登録できないこと、に注意が必要です。

米国での使用意思ベース出願のメリット

使用意思ベース出願の場合、出願時に米国で商標使用していなくとも、後日使用開始すれば、出願日にさかのぼって使用開始したものとみなされます。自身の出願日(例:2019.7.1)以降に他者が同一・類似商標を使用開始しても(例:2019.10.1) 、他者が先に出願していない限り、自身が使用開始すれば、その使用が他者の使用より後であっても(例:2020.3.1) 、その他者に優先することになります。

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